ウイルス感染が原因とわかったことで、「人に言いにくくなった」との声も。
実は、女性ならだれでも感染する可能性があるのです。
◇検証1 原因はHPV感染、女性の7〜8割が一生に一度は感染
最近は、がんになっても隠さず、気軽に友人などに話す人が増えてきました。
がん告知が進んだこと、決して不治の病ではなく、治せるがんが増えてきたことなどが、その理由でしょう。
でも、なかには「人に言いづらくなった」というがんもあります。
それが子宮頸がんです。
ある患者さんは、こう話していました。「乳がんなら告白できるけど、子宮頸がんだとなんとなく隠したくなる。そう思っている女性が周囲にもたくさんいます」
なぜ隠したくなるかというと、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発症することがわかってきたからです。
子宮頸がんのうち、最も多い扁平上皮がんという組織型のものは、その99.7%にHPVの存在が確認されたとの報告もあり、今ではHPV感染が子宮頸部の発がんの主要因子と考えられています。
「HPVの感染ルートのほとんどは性行為と推定され、子宮頸がんは“性感染症”のイメージを持たれやすいものです。がん検診を受けたところ『子宮頸がんの疑いがある』となって、その原因がHPV感染と知ると、びっくりすると同時に、恥じて落ちこんだり、過去の交友を悔やんだりする人も多いのです。しかし、実は女性のHPV感染は決して特殊なことではなく、女性の7〜8割は一生のうち一度はHPVに感染していると言われます。ほとんどはいつ、どこで感染したか分からず、症状もあらわれないまま経過し、次第に自然改善していることが多いのです。その中でがんにまでなってしまうのは、不幸にも感染したHPVが強いタイプだったとか、がん抑制因子や免疫力の欠如など、本人の抵抗力の弱さとかが多段階的に関与した結果です。ですから、子宮頸がんは不特定多数のセックスパートナーがいる一部の人の病気ではなく、誰でも、いつ起こっても不思議ではない病気です。男性もHPVに感染しますが、不公平なことに、女性のようにがんを生じるなどの生命危害をきたすことはほぼありません。パートナーを含めた周囲の人はこの点をよく理解し、子宮頸がんが判明して気持ちが沈んでいる患者さんを、決して蔑視することなどないように接していただきたいものです」
と話すのは、こころとからだの元氣プラザ・女性のための生涯医療センターViVi婦人科の小屋松安子医師です。
◇検証2 早期に見つければ、子宮も温存できる。妊娠も可能・・・
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